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ハセガワ1/72 F15Jイーグル航空自衛隊のこと [千歳基地航空祭]

 ハセガワF15Jイーグル

 思えば30年以上前、数ある戦闘機の中でもかっこいいイーグルを作りたく買ったキットがあります。
ひょんなことから当時のそのキットが田舎の実家から発掘されました。

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当時の自分なりに上手く作りたくいろいろ努力した痕跡が見られますが、まぁひどいひどい。

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チューブ入りの接着剤が時代を物語っていますな。

そして月日が流れて、ブログのエントリーを見返すと2008年の夏に千歳基地の航空祭を見に行き、イーグルの実物のかっこよさに改めて感動。改めてこちらのキットを買いました。

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そしてまた月日が流れて、8年越しにしれっと完成!一番最初の写真はこの新しい方です。
我ながら良くできたので屋外撮影をしました。

キットに対しほぼ改造はしていませんが、パイロットとデカールを別売から持ってきました。

テーマ的には1/72だけど可能な限り重ね塗りで大きく見えるように深みを出したいとして、色んな雑誌とか実機写真とか自分のイメージを頼りに試行錯誤しました。このへんは実際に見てきた記憶の貢献度が高い気がします。

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マスキングゾルを使ったり、換気扇のフィルターを使ったり。

失敗も多々ありましたが、それでもめげずにがんばりました。
このときはどうしたもんかと思ったぜ。

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その甲斐もあって結果いい感じに出来ました。

まずは全体のショット。
制空迷彩はもっとくっきりすべきなのですが、実機の色々な写真を見ると明確な塗り分けよりも退色や汚れのイメージも強い印象があり、それらがマダラになって迷彩のようにも見える、という表現を狙いました。

1/72というスケールの中であまりこれらをきつめに行っても嘘くさくなりますし、少なすぎても巨大感が出ない、マスキングゾルでは特に黒の塗装の按配に気を使いました。

途中写真を撮っていないのですが、宇宙船模型になどで活用されている、確か雑誌では竹下やすひろ氏が提唱していた換気扇のフィルター越しにエアブラシする、という技法が凄く有効でした。グラデーションでも塗り分けでもない、微妙な色合いの変化をつけることで深みが出るこの技法はガンプラなどにも応用したいと思います。

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コクピット周り。
アップにするとアラが目立ちますが、デカールの細かさにだいぶ救われてスケール感を出せました。これまた相当前にプラッツさんから出ていたものを買っていたのですが、コーションの極小漢字のクオリティが凄い。カルトグラフ社製のものでしたが、ちょっと時間が経っていたのか、クリアコートの際にブツブツと気泡が・・・


パイロットの首に角度がついていて、正面を向いているよりもぐっと雰囲気が出ています。服の色はオレンジの印象が強かったのですが最近はどうやらグリーンのようで。

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早起きして朝の川原で撮影したのですが、朝日の出るタイミングを狙った結果いろいろな光の按配が出てバリエーションが出たような気がします。

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燃料のドロップタンクは盛大に汚してみました。

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夕日っぽくなったり、曇天のような雰囲気になったり。

写真のほとんどはiphone6なのですが、すげぇなiphone。一眼レフではなくても十分雰囲気が出ますね。

そして飛行中の写真も手に持ってチャレンジ。全体が映っていないのは手で持ってるから。

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こんな安直な撮影方法でも雰囲気が出たと思います。

以前の記事で作ったカウンタックもそうですが、昔完成できなかった模型をリベンジできたことは妙に嬉しいです。30年越しってことも我ながらあきれますが、イーグル自体今尚最強と言われることもこれまた驚く次第です。


シタデルカラーが投げかける模型塗装の可能性 [模型グッズ]

 前回の記事ではシタデルカラーが買いやすくなり、それがどんなものかを軽くご紹介いたしましたが、もう少しこれについては硬く書いてみたくエントリーさせていただきます。

 模型作りはとても楽しい時間ですが、塗装するとなると結構な労力と覚悟が必要です。ここで言う労力とは、もちろん塗装作業そのものも意味しますが、塗装を始めるための準備や、終わった後の片付けなど、作業以外にも割と苦労させられます。
 用具の掃除や換気など、特にエアブラシを使う際には結構な時間を費やすことになるのではないでしょうか。従って、塗装全般としてそれなりの時間や手間を覚悟して「いよぉーし、今日は塗るぞ」とかなり気合を入れる必要があるのが実態ではないかと思います。

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つまり模型作りのプロセスにおいて塗装は組み立てと一線を画す、完成までの道のりにおいて大きな区切りとなっている、ということです。

 作業と環境の効率観点から、組み立てが終了した後に塗装という作業に移行するのは自然な流れのようで、多くの人はこれを当たり前として受け入れているようです。
 この前提を受け入れているからこそ、例えばガンプラの関節部分など、組立と塗装が入り乱れそうな工程が発生している場合に「めんどくさい」「不親切」という評価が発生したり、組立と塗装を「分けるために」後ハメ加工という「わざわざの追加工作」が推奨されたりもしています。
 モデラーとは不思議な人種で、この後ハメ加工もすごい楽しそうにするんですよね。工夫していることが満足感に繋がるという非常にクリエイティブな趣味だからこそなのでしょう。

 それらを踏まえても我々は自然に「組立工作」と「塗装作業」が明確に別れるように模型作りを行っているのではないでしょうか。

 工程のなかには部分的に塗装した後に組み立ている箇所だってあるじゃん、という方もいるかと思いますが、
例えば部分的な塗装をする際、エアブラシなどを使うと結構な作業環境の切り替えや、塗っても乾燥時間に結構な時間を費やし、一度行った塗装が乾くまで他の作業や休憩、何なら他のキットに手をつけるといった、待ち時間が発生します。

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 待ち時間、という単語を出しましたが他の例で代表的なのが接着。昔は模型に限らず接着剤は乾燥・固定されるまでに時間がかかりました。そんな中、秒速かつ強力に接着できる瞬間接着剤が登場し、その登場自体は模型どころか一般的にもに大きなインパクトを与えました。
 模型作りにおいて瞬間接着剤が与えた貢献度は非常に高く、今まではセメントの乾燥に一晩とかかかっていたのを数分でヤスリがけできるようにした、というのは革命的で、これも模型作りの組立てと接着、乾燥がシームレスになった大きな事例といえるでしょう。
 みんな今やそんな変革を当たり前のように受け入れ、もう常識としていますね。そういった観点から、

 組立と塗装がシームレスに進む模型作りは出来ないものか?

 塗った塗料が一瞬で乾き、塗装自体も場所や時間を取らずにニッパーで部品を切り取るくらいの手間しかとらない、こうなったらもっと模型作りはスムースに進行してより楽しくなるのではないでしょうか。

 しかしながら物理的にそうはいかないということで、だからこそ例えばガンプラの進化って、

・組立と塗装が明確に分けられるように部品構成を進化させた
・塗装そのものをしなくていいように部品構成を進化させた

点に非常に注力されていたように思われます。
 それはそれで凄いことで、その証拠に最近のガンプラは塗装しなくても十分な塗分けが実現されています。
 そこまでしてくれてありがたいのですが、一方では改めて、

 組立てと塗装がシームレスに進む模型作りは出来ないものか??

ということなのですよ。

 そのためには、
・手軽に塗れる
・すぐ乾く
・準備や後片付けが簡単

というハードルをクリアせねばなりません。
手軽に塗れるためには、

・エアブラシを使わなくとも綺麗に筆塗りできる塗料が欲しい
・すぐ乾く塗料が欲しい
・そして準備や後片付けが簡単、ぱっと塗った後換気や筆洗いのシンナー臭などがない塗料が欲しい

となるわけです。
 クレオスさんやタミヤさんのラッカー系は臭いがきついし、用具の手入れにもシンナーが必要。
 同じくエナメル系塗料は臭いはラッカーほどきつくないけど、シンナーはいるし、何しろ乾くまで時間がかかる。
 そしてまた水性カラーは用具の手入れは水でオッケーだけど、臭いはあるし若干乾燥時間もかかる。
んでもってクレオスさんが投入したアクリジョンは、臭いはほとんどなくて、水でも洗えるし、乾くのも早いけど、ああ残念、塗ることそのものに結構なコツがいる…

 それらを組み合わせるテクニックも醍醐味なのですが。

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 既存の模型用塗料は悲しいかな、それぞれのメリットと同時に持っているデメリットのために、

・気軽に早く組立てと塗装がシームレスに進むような性能を持っていない
・気軽に早く組立てと塗装がシームレスに進むようなフローはなくて当たり前のものとする

という状況を発生させていたのです。

 塗ったり組み立てたりもっと気軽に模型作りを楽しめないのか?
 準備や後片付けを簡単にして模型作りそのものに専念できないか??

 そんな根本的な楽しみ方を実現するのに有効な塗料がシタデルカラーなんです。ぱっと塗って、ぱっと片付けられる、塗りながら組み立てるという新しい楽しみ方が出来る。
 現状の組立てと塗装が分かれたスタイルを否定するつもりはありません。それとは別にこういう模型作りのスタイルがあってもいいと思うのです。
 昨今簡単仕上げの名の基に部分塗装、成型色を活かした模型の楽しみ方が提案されてもいますが、今回述べたようなアプローチもあっても良いのではと思っています。
 ガンプラであればこんな条件下ですとパフォーマンスを発揮できるのではと思います。

・成型色をベースにする
・後に大面積を塗装しなくてはならなくなる合せ目処理はしない
・部分塗装レベルを行う
・特に小さい部品や細かいところのアクセントに凝る

上記のコンセプトでちょっとした時間で気軽に手を動かして完成品をバンバン量産する、という楽しみ方が可能になるでしょう。


 とはいえシタデルカラーも完璧では当然ありません。
値段は高めだし、筆ムラは大面積にはどうしても発生してしまいます。エアブラシの美しさはもう絶対的でしょう。従って全塗装を志した場合にはシタデルカラーの出番は少なくなります。

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 またシタデルカラーを絶賛しすぎじゃあないか、という指摘もあると思います。
 今回は買いやすくなったことで話題としましたが、他にも買いやすさは別としてボークスさんで扱っているファレホ、手芸店などで買えるデルタセラムコートやアメリカーナなど、模型店以外でも入手できる様々なホビー用塗料があります。

もっともっと情報を得たり試したりすることが出来る幸せな環境があるので、視野を広げなくちゃなーとも思うわけです。


 以上、今回ご紹介したシタデルカラーが持っている特性は模型作りの流れにも影響を与えることが出来る可能性を秘めていることで、ラッカー系偏重(そもそもこのラッカーという呼称もおかしい)のこの日本の模型塗装シーンに一石を投じるだけのポテンシャルを持っていると私は思うのです。

長々と書いてしまいましたが、なにより自分がシタデルカラーのおかげでガンプラを1ヶ月の間に3体も完成できたのです。一方でバンダイのキットの性能のすばらしさがあり、特に今回のオリジンシリーズは秀逸な組み易さを持っていることもあるのですが、短期間に完成の喜びが連発するのはテンション上がります。 

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ドム.jpg

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 前回の記事でも書きましたが、ヨドバシカメラで扱いが開始されたことが大きな転機になると思っています。
しかし日本で歴史ある模型業界・流通そして雑誌媒体がこれをどう捉えて、我々庶民への認識が広がるか?というのは別問題。
 いずれまたこの点からも語ってみたいと思っています。


シタデルカラーヨドバシカメラ取り扱い開始のこと [模型グッズ]

 先日、ヨドバシカメラ秋葉原へ買い物へ行ったのですが、遂にこの日が来たかと思いました。
なんとあのシタデルカラーが取り扱い開始されていまして、あまりの嬉しさに結構な本数を買ってしまったのです。

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 写真の他にももっと買っちゃいました。シタデルカラーはご存知の方はご存知、イギリスのゲームズワークショップという会社が自社で展開しているミニチュアフィギュアの塗装のために用意した塗料なのです。

特徴としては、
・水性塗料は臭いが少ない方だが、その中でもかなり臭わない
・筆は水洗いできる
・瓶(プラ製)の内部に筆をしごける所があって便利
・筆塗りの際ノビが良く、筆ムラが少ない
・乾燥が速い
・隠ぺい力が超強い。白の発色も凄まじい
・エアブラシ用のシリーズもある
・塗装段階によって分類されている
と国内メーカーの水性塗料と比較しても優れていると感じる事ができる点が多いのです。

 しかし一方では
・色名がよくわからん
・値段が高い
・入手ルートが限られている

という側面がありますが、今回同じくヨドバシ.comでも販売開始されましたので全国の方々も購入しやすくなったのです。

 特徴にも書きましたが、本当に臭いが少ないので家庭環境にも優しいです。
当然国内で既に売っている水性塗料も臭いが少ないという触れ込みですが、
一方で隠ぺい力などが犠牲になっていることもありラッカーメインで使われている方にとってはなかなか戦力として水性塗料を採用できないのが実情でした。


 例えば2013年に発売されたGSIクレオスさんのアクリジョンは家庭環境に優しいという触れ込みで発売されましたが、いかんせん扱いに独自性があり、今日現在もなかなか地位を確立できていないのではというのが本音かと思います。
またエアブラシの時には濃度調整がなかなか難しくこれも広く一般化できない理由のひとつと思われます。

 当のクレオスさんもラッカー系のMr.カラーは地位を確立できてるので、わざわざ乗り換えてまでしてアクリジョンをメインに使ってくださいねとは言いません、としていますがこれも変なものですな。ディスってもしょうがないのでシタデルカラーに戻そう。


 この環境面と性能面でも非常に秀でている塗料が普及することによって日本の模型塗料シーンに変革が起きると個人的に思っている、というのは言い過ぎかもしれませんが、ひとつのカンフル剤となって欲しい、と、とても思います。

では使ってみましょうか。

今回はその隠ぺい力をご紹介する上でもベースカラーの白である「Ceramite White」を使ってみます。こちらが外観です。

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まず目を引くのは英語でしか書かれていないこと。海外製だからしゃーない。
そしてそれ以上に特徴というか難点ではあるのですが、色名。
今回はたまたまWhiteと書かれているのでまぁ白だと想像がつくのですが、
厄介なのは英語に色を表す単語がないのも多いのです。例えばこちら。
「Incubi Darkness」という色なのですが、インキュビィ・ダークネスと読むらしい。

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 色としては深く濃い青灰色名のですが、解説によると、インキュビィとは、ウォーハンマー40,000に登場する種族、ダークエルダーが擁する精鋭、インキュバスの単数形表記。仄暗き悪徳の色とのこと。ほほう。
 前述しましたが、もともとこのシタデルカラーは自社で展開しているミニチュアフィギュアの専用塗料という触れ込みなのですが、代表作である「ウォーハンマー40000」シリーズの世界観、キャラクターの色を名指しで表現しているのです。
万事こんな感じ。シタデルカラーの「欠点」として、ウォーハンマーという作品を知らないと色がピンと来ない、というハードルがあります。

まぁ日本のガンプラで言うと、
・ガンダムチェスト
・シャアザクアーム
・リックディアスモノアイ

みたいな感じでわかる人にはわかるけどわからん人には無理というイメージでしょうか。

 これはこれでポリシーというか、作品の世界観を重視しているという新しい価値観なので、解説などを見ているのも楽しいといえば楽しいです。徹底しているので清清しい位です。

 まぁ、いったんこの話はおいておきましょう。
 さて、セラマイトホワイト。ちなみに「純白」という定義で、セラマイトとは、ウォーハンマー40,000に登場する超硬合金の名。人類の〈帝国〉諸軍に用いられる車両の装甲や重装防護服の素材の一つ。らしい。ガンダリウム合金RX78用みたいな設定を想像しろという感じでしょうか。

 とにかく白です。で、もうひとつシタデルカラーで特徴として覚えておきたいのが、
シタデルカラーは大きく7つのカテゴリーに分かれています。ちょっとこのカテゴリーについて解説するとかなり長文となるので、こちらもいったんおいて置きましょう。(おいて置いてばかりだ)
 ここで注目は「BASE」という単語を見ます。ベースというのは、その名が示すとおり、下地色として塗りますよ~って捉えておけばよいようだ。

 という訳で良く振ってから蓋を開けるとこんな感じ。なんかガラス瓶ではないので洋風な雰囲気が伝わってきます。

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 キャップは瓶と一体型なので蓋は取れません。蓋の内側には塗料をしごける溜まりの場所。がついていてここで筆をしごいたりできてグッドアイデア。なんて呼んだらいいのかわからんので「溜まり場」としておこう。

溜まり場にちょいと水で濡らした筆をつけて塗っちゃいます。
今回はあえて暗いパーツにやってみます。1回目。参考に、下半分をシタデルカラー、上半分をクレオスアクリジョンのホワイトで塗って比較してみます。

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5分くらいで乾いちゃうので、一通り塗った後にはもう前に塗った分が乾いています。
2回目。おおう。

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3回目。うぉーっ!!

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すげぇな…
噂どおりだな…

15分くらいでここまで真っ白。しかも黒地の上。
噂どおりの隠ぺい力だぜ。

ちなみに塗っていたのは2分で作るア・バオア・クーでした。

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雪景色だな。

 とまぁ今までの筆塗り活躍シーンがこれでだいぶ広がる感じです。
水性塗料ではありますが、この上にラッカー系やエナメル系を塗っても侵食しないとのこと。白に限らず、塗装の可能性が大きくなりますね。オススメです。

という訳で実はシタデルカラーの導入によって、私が以前から挑戦してみたかった、
・塗りながらどんどん組み立てる

という夢が実現しそうです。
いずれこの辺について語ってみたく思います。


1/144 初代HGUCガンダムのこと [HGUC 1/144 ガンダム]

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 1/144初代のHGUCガンダムです。

 巷ではHGUCもRIVIVEと銘打って完全新規金型によるガンダムも発売されましたが、こちらは2001年に発売されたものです。

 REVIVE版も組んでみたのですが、「ガンダムの模型」というより「組み立てるアクションフィギュア」という印象が強かったです。確かに可動範囲など技術の凄まじい進歩や価格の据え置きなど絶賛すべきところが多々あるREVIVE版なのですが、細身のプロポーションや顔の造形など個人的に気になっているところも多かったです。

 それもあってついつい旧版を作ってしまいました。モデルグラフィックスの作例でよく語られていることなのですが、プロポーションを良くする際、足を長くすることがポイントのように思われるが、ガンダム系のスタイリングだと実は胴体を長くしたほうが効果がある、という逆説的な記事を読んだため実践してみました。

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腹部の下に2mmプラ板で高さを増します。いつも思うのですが、たかだか2mmで本当に効果があるのか?と作業中は不安に駆られるのですが、こういった細かいアレンジが全体の印象を変えると信じて進みます。また同記事の中には、「よりよくしたいなら上腕部も同じように2mm延長するとよい」とあったので合わせて延長。

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他には胸と膝部分のバンダイエッジが気になったので付け足し式でエッジを立ててみました。

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白い部分にはエバーグリーンの三角プラ棒を貼り付けヤスっていきます。0.8mmサイズが超使えます。

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すると例えば膝はこうなります。

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今はwaveさんからも三角プラ棒がでていますね。双方ともタミヤさんより小さなサイズがあるので細かいエッジワークにとても役立ちます。胸も同様に。白い部分がエッジとして「尖り」ます。

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行った改造はこのくらいです。組み上げてみるとこんな感じ。

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 いまひとつどのくらい効果があるかわかりませんが膝と胸がピシッとしたので満足です。

 また途中写真が残っていませんがビームライフルを大きくしたくって同じくHGUCのG30thのものをいじくりまわして大型化。ちょっと大げさなくらいにしてみたり、シールドはREVIVE版から流用してみました。

 後は塗装ですが、特に今回胸の色をがんばってみたく思いまして、色々試した結果、ガイアノーツのバーチャロンカラーのアイスコバルトブルーがイメージに近かったので採用。無事完成できました。

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 体型もいい感じでできたと実感できるのはやはり胴体と上腕の延長工作のおかげでしょうか。また膝と胸だけですがエッジを立てたことでメリハリがつけられたようで個人的には満足な仕上がりとなりました。

 旧版のキットですが、特に顔なんかは歴代のどのシリーズよりもいい面構えをしているなぁと思ったりもします。

 しかし今回強く感じているのは、基本工作的にはなんら新しいことはしておらず、ツールやマテリアルも目新しいものは使用しておりません。今は2016年ですが、きっと10年前でも同じものが作れたと思うと無駄に10年過ごしてしまっているなぁと悔やんでしまう自分がいます。10年前に戻りたいなぁ・・・

 なんてことを強く想いながら久しぶりに今日という日に更新致しました。


カウンタック組上がりのこと [タミヤ 1/24カウンタックLP400]

 なんだかんだいっているうちに組みあげてしまいました。

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カウンタック細部塗装のこと [タミヤ 1/24カウンタックLP400]

 リアパネルをマスキングしたところからの続きとなります。

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窓枠塗装のこと3 [タミヤ 1/24カウンタックLP400]

 窓枠塗装を進めていますが、他にも黒く塗るところがありますのであわせて行っています。

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窓枠塗装のこと2 [タミヤ 1/24カウンタックLP400]

 窓枠塗装で汚くなってきたと書きました。どういう感じかというとこんな状況です。

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前回の記事では写真の解像度がよろしくなかったのでわかりにくかったと思います。

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