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塗料皿256枚100円!?のこと [模型グッズ]

 私は前にも書いたが貧乏性である。模型道具などを買っても使うともったいないと思うタイプで、買ったまま使わずにとっておいてしまったりする。
厄介なのは、模型道具の塗料や接着剤などのケミカル系は経年劣化が生じるため、買ったまま使わないでいると文字通り使えなくなることがよくある。何本の瞬間接着剤を無駄にしたことか…
話はそれるが、私はパチンコやパチスロが好きである。パチンコ屋さんでは何の躊躇もなく千円札を小型シュレッダーのようなサンドというところに何枚も入れることができる人間だ。
しかし一方では1,000円のキットひとつ買うにもあれこれ悩み、値段についてもどっか安いところはないかと検討して買わなかったりすることもあるのだ。この話は一度おいておこう。
話は戻って貧乏性についてなのだが、皆さんも使っているであろうこの塗料皿も10枚百円なのでじゃんじゃん使い捨てればよいはずだ。
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にもかかわらず私はムキになって洗ってまた使おうとするのである。シンナー代の方が高くつくのでは思いながらもだ。
そんなある日、YOUTUBEで模型製作映像を見ていると、どなたかが塗料皿の代わりにお弁当とかに使うアルミカップを使っているのを発見したのである。
貧乏性の私にはなんてナイスなことをするのだろう!と感激しそのままダイソーへ行ったのである。
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しかし買ったはいいけどへにょへにょしているのでちょっと使いにくい…
シリコン製のこんなのもあったので買ったがこれも柔らかかった。
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この時点で200円が無駄になり、塗料皿20枚分買えたのに…と思ったその瞬間!しょういちろうに神が光臨したのである。
アルミカップ+塗料皿!
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アルミカップにはいろんなサイズがあるが小さな5号というのを使えば塗料皿にちょうどよくフィットするのである!
これであればなじませて使うことにより塗料皿を汚すことなく使い捨てができるのだ!ユニバース!!
私が買った5号のアルミカップは256枚入りなので相当使えることになる。ジオンはあと10年は戦えるぞ!!

と張り切ってこの記事を書き、我ながら世紀の大発明かと思ったのですが、ググってみると同じ事をしている方にヒットしました…残念。。。
ということで結局は行っている人が既にいる小技ですがご紹介とします。

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MSV 1/144 ザク・デザートタイプ ジオラマのこと 8 完成編 [MSV 1/144 ザク・デザートタイプ]

遂に完成です!
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昔々かっこいいとシビレたザクデザートタイプのボックスアートをジオラマで作ろうと思い、いつの間にかボックスジオラマと化した本作。
砂煙を表現するために透明プラ板をジオラマの中にぶっさすという暴挙によって作成しました。

スケールは1/144キットを3体使用しほぼ無改造。正面から見るとこうなります。
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ちょっと斜めから。
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写真撮影もあるので前面の板は磁石で取り外しが可能です。
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見る角度を変えて、透明プラ板が入っている様子がわかります。でも枠から見ると目立たなくできました。

天井部分はこれまた透明プラ板で採光を行っております。
必殺兵器キネティックサンドの投入によって透明プラ板と地面の境目も自由にフィットできています。 
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ボックスとジオラマベースは取り外し可能なので野外でも撮影してみました。
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ボックスアートには後ろの方にザクの出現にビビる61式戦車の乗組員もいるので再現。
キャタピラの下にちらっと固定用のブルタックが見えてしまっています。失敗失敗。 
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まったく別アングルからです。 
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正面の枠板にはなんかタイトルを作ろうと思ったので、ラベルにインクジェットプリンターで
「GIANTS OF THE DESERT」とつけてみました。
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写真がへたくそなので雰囲気がわかりにくいかと思いますが、実際に実物を覗き込むと結構いい感じにできたので大満足です。
人間の目はいろんなところにピントを合わせるので、ザク本体を見ると透明プラ板の砂煙には目のピントが合わなくなるのでいい感じにぼけてくれるという発見がありました。
ザクデザート完成-(9).jpg 
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試行錯誤の繰り返してやっと完成できましたが、とにかく形になってよかったという安心感と、
シャドーボックスに欠かせない電飾などの知識がなくてもやればできる!という手応えを得ることができたのでいくつか次回作のアイデアも浮かんできました。
ぜひとも次の機会に新しいジオラマボックスに挑んでみたく思います。
ザクデザート完成-(39).jpg 

8回に渡ってご紹介しましたしょういちろう模型GOODズ復活作品にお付き合いいただきましてありがとうございました。

次回はちょっと休憩でいったん作品作りから離れてもっとぐだぐだな内容でお送りしたく思っています!  

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MSV 1/144 ザク・デザートタイプ ジオラマのこと 7 不思議な砂 [MSV 1/144 ザク・デザートタイプ]

遂にキットとボックスの製作が完了したわけですが、今回ボックスからベースを取り外しできるようにしたことで悩んでいたことがありました。それは取り外しの利便性を含めてベースの砂漠をどう表現するか、です。

当初は壁補修材や紙粘土あたりを使用して、透明プラ板の底辺分のアタリをとって溝を作ればいいか、と思っていました。しかしこれですとなんか隙間ができたりしないだろうか、また過去に経験があったのですが水気を持つ紙粘土などは乾燥したらベースの板ごと反り返らせる力があるので、出し入れに支障をきたさないだろうか、という不安があったのです。

「あ~あなんか自由自在に形を調整できる便利な砂なんてないもんかねぇ~」などと思っていたらなんと、何の気なしに買い物していたらこんなものを見つけました。


キネティックサンド 2LB(910g)

キネティックサンド 2LB(910g)

  • 出版社/メーカー: ㈱ラングスジャパン
  • メディア: おもちゃ&ホビー

見つけた時はびびりました。なんとも不思議な砂なんです!子供用のいわゆるおもちゃなのですがその特性は口で言っても難しいので、下記のリンクから映像をぜひ見ていただければと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=C1alCdV2jFw

 粒の大きさと色に懸念がありましたが実際に試してみると思った以上に違和感がありません。これ単独で砂煙や大きな立体造形はさすがに無理ですが、砂漠の地面としての表現には申し分ないです。これを盛り付けて納得がいくまでいじることができます。硬化すると自由度が低下するプロセスと異なりとんでもない自由度があるといえるでしょう。

 デザートザク砂漠表現1.jpg

 適当に盛り付けて・・・

デザートザク砂漠表現4.jpg

自作したスタンプで押し付けることによって固定させたり、

デザートザク砂漠表現3.jpg 

足りないところは盛り付けたり(タミヤの調色スティック)、

デザートザク砂漠表現5.jpg

ボックスアートに描かれている地面のヒビ割れ表現も好きなだけ試せます(これまた調色スティック)

デザートザク砂漠表現7.jpg 

 懸念のボックスとの境界線もスタンプすることで目立たなくできました。

いやこれ久々に模型GOODズにふさわしいマテリアルです。キネティックサンドは検索しても模型やジオラマに使われている方はまだいないようなのでいいもん見つけた感があります。

これですべての工程が終わりました。  

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MSV 1/144 ザク・デザートタイプ ジオラマのこと 6 [MSV 1/144 ザク・デザートタイプ]

ジオラマボックスの作成

今回のボックスジオラマにおいて、肝は砂煙の表現としていましたが、
実はそれに伴っていろいろな問題点がありました。
構造を検討した結果、3枚の透明プラ板をボックスの中に仕込むことによって砂煙を表現することにしたのですが、
地面と側面との境界線をどうするかという課題です。
手品にもネタが必ずありますが、ネタがあるならそれをなるべくばれない様にしたいものです。
せっかく砂煙を描いてみたのに、くっきり「描いた板置いてます!」と見えてしまうのはがっくしくるのであろうと。

でこちらが3枚の透明プラ板です。
1枚目は一番手前。上半身のみのザクに対して両脇に砂煙が出ている様子をエアブラシで表現しました。
この砂煙もいろいろパッケージと比べて試してみたのですが、もくもくという感じよりドバーッと出る感じで描いてみました。

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写真では見えにくいかもしれませんが、濃い塗料をエアブラシで吹き付けてあります。粒子を粗くすることで砂粒を再現しています。 エア圧は強めのほうがムラになってよい感じでした。2枚目は真ん中のザクについて、これも両脇にドバーッと描いたのと、今回綿などで行わなかった一番したかったこと、パッケージアートではマシンガンから砂が滴り落ちているのですね。これを描いて表現しました。エアブラシと筆塗りを組み合わせています。

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3枚目も一番遠景ということでバランスを見ながら、背面のザクから滴り落ちる砂を描いて表現です。
一番奥には隠し味の61式戦車がいるので、これが見えにくくならないよう配慮しました。

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これらをつど確認できる、ジオラマとして3体のレイアウト、一方方向からしか見ないのでその配置、アングルの微調整に、
ボックスとジオラマ本体は固定しない方向で考えたかったのです。
つまりボックスとベースは取り出し式にしつつ透明プラ版を設置できる構造にしなくてはなりません。

ここに考える時間を割き、写真が残っていないのですが2つばかり試作品を作ってあーでもないこーでもない結果を経て、
最終的に以下の課題を解決できる構造にたどり着きました。

課題1 ボックスとジオラマベースを取り外し可能にする
課題2 ボックスとジオラマベースに違和感なく透明プラ板を配置できる
課題3 設置した透明プラ板を目立たなくする

透明プラ版をジオラマベースに対し垂直に設置することを可能にする構造として、
正面から引き出せる構造を採用。

ホームセンターでMDF板というものを購入し、箱組みをした中にベースを配置できるようケタを作ります。

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今回のボックスでも、また他のジオラマでも重要なことがあります。
それは小さく縮尺された模型を人が見るとき、人はそれを見上げるように見る習性があるということです。
たとえば1/144のジオラマなら、自分も1/144になったつもりでついつい見上げるように鑑賞しようとします。
なのでなるべく見上げるアングルに耐えられる構造とレイアウトにしなくてはなりません。
自分の作ろうとするジオラマのサイズ設定に上記をどう加味するかもジオラマのひとつのコツとなるのではないかと思います。

シャドーボックス自体、見るアングルを限定させて狙ったレイアウトを見せる効果があるのですけどね。 

今回、正面にはいわゆる「覗き枠」を作ることにしました。この覗き枠によって視界を制限し、ボックスと透明プラ板の境界線を見えにくくするためです。

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今回の覗き枠は簡単に取り外しが可能なように四隅に金属片を貼り付けボックス本体に仕込む磁石で固定できるようにしました。

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また覗き窓字体は中央に切抜きを行っており、一応光の反射を考えて裏面はシルバーで塗ってあります。

でもって側面板には透明プラ板を上から差し込んで固定できるようにスリットを設けます。

今回は一枚の板にスチロール製のハレパネを貼り付ける形で作成しました。
手軽にカッターで切り取ることができ、彩色もできるのでよい選択だったかと。

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背面も同様にハレパネを貼り付け彩色してあります。

ハレパネには絵の具で情景の夕暮れ時のようなニュアンスを再現してみました。
絵の具なんて使うのは中学生以来か?などと思いつつ雰囲気で描いてみたら意外といい感じになったので十分かと思います。

これらを組み合わせることで、覗き板から見て側面や地表との境界線がほとんど目立たなくなることに成功しました。それまでの試行錯誤は多々ありましたが、実際にレイアウトしながらでないと発見できなったことも多々あり、事前のプランニングも重要ですが、いわゆる現物あわせの手間を惜しまず手を動かすことの重要性は大変でもあり楽しみでもあることを実感しました。 

ボックスの外側には色を直接塗ろうかと思ったのですが、ふとホームセンターで見つけたシート状の壁紙があったので、
そちらの黒を貼り付けました。手軽に貼れるのでオススメです。

IMG_07191.jpg 

そんなこんなで悪戦苦闘しつつもボックスが完成。ザクを配置した最終形が脳内に見えてきたとき、もうひとつ後回しにしていた懸念に手をつけなくてはとまたもや悩むのでした。

続く。

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MSV 1/144 ザク・デザートタイプ ジオラマのこと 5 [MSV 1/144 ザク・デザートタイプ]

 
ジオラマのベースはなんちゃってシャドーボックスでいってみようと考えましたが、ザク本体を進めます。
30年以上も前のキットなのでプロポーションなどが非常に心配でしたが、いざ組んでみるとこれがまた非常によくできています。
過去記事でも書きましたが、ガンプラブームの当時の記憶だともっとしょぼいものが多いかと思っていましたがじつはさにあらず。しかも当時と同じ値段で買うことができることに感謝です。これってすごいことだよね。
 このザクデザートタイプも、レイアウトしてみた限りではポーズに対してプロポーション加工の必要はなしと判断しました。また本来であれば3機ともザクデザートタイプを使用すべきですがレイアウトで使用したディザートザクが背中にタンクなどがついていていい感じだったのと、後姿ですのでそのまま使用することにしましょう。

ザクディザート.jpg 

背面だけなのですが一応全体仕上げを行っておきました。 

しかしメインの2体についてディテールで気になるところもあります。手ばかりはどうしようもないので適当に他キットから見つけてきます。その中で一番手前のザクにピッタリなものを発見。

ザクデザートタイプhand.jpg 

本来パッケージアートでは左手は出ていないのですが使いたくなるほど。
中央のザクも左手になんか(グレネード?)的なものを持っているのでそれっぽいものと握り手を用意。グレネードは多分旧キット武器セットからフットミサイルかなにかです。その他は動力パイプもすべて元キットからです。
 しかし、ボックスアートを見て気になったことで、頭部のバルカン砲に存在感を感じたので少し大げさに0.4mmの真鍮パイプにて自作しました。またモノアイについて、腕の見せ所として光るように電飾なども考えたのですが、イラストっぽいテイストにしたい点と、そもそも度胸がないので塗装で再現しようと決定。ピンクの丸の中にもうひとつ明るめのピンクで光ってる感を表現です。

ザクデザートタイプhead.jpg

 あとは塗装とウェザリングで頑張ろうと思っていたのですが、ここで問題が…
ボックスアートには様々な注意書きでアールマーキングが施されているのですが、普通は見合うデカールで再現しようかと考えるはずです。

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 しかしご覧いただければわかるのですが数字や注意書きのセンスがなんと言いますか…古臭いんですね。この古臭さこそ魅力として頑張って再現すべきなのですが、最近のガンダムデカールや市販のオプションデカールなどはかっこよすぎて古臭いものが見当たらないんです…

 そんな時に長年の物持ちの良さで引っ張り出したこれ!ヨーデルモビルデカール!
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 我ながらよく骨董品レベルを持っていたと感心。正に今回の作品のために30年以上も出番を待っていたとしか言いようがありません。しっかし古いデカールは大丈夫かね…という懸念のためにリキッドデカールフィルムを念のために使いましょう

リキッドデカールフィルム(デカール修復液) MI-12

リキッドデカールフィルム(デカール修復液) MI-12

  • 出版社/メーカー: マイクロスケール
  • メディア: おもちゃ&ホビー


 リキッドデカールフィルムとは、古いデカールは水につけると割れたりしてしまうのを防ぐために表面に膜を形成する感じのものです。 こちらを心配なデカールの表面に塗布し乾燥後通常通り切り抜いて貼るようにします。これのおかげで無事貼ることができました。

ザクデザートタイプoldnumber.jpg 

 あとは一気にウェザリングを。雰囲気重視でスポンジチッピングを中心に仕上げました。

 続きます。



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MSV 1/144 ザク・デザートタイプ ジオラマのこと 4 [MSV 1/144 ザク・デザートタイプ]

 今回のジオラマにぜひとも欲しいと思った砂煙、前回の記事で思いつきで試作を作りました。
ボックスを作りそこに透明な板を配置、そこに砂煙を書き込んでみるという手法です。
ジオラマといえば情景用のベースに模型を配置して世界を再現する、というものが一般的かと思いますが、
その他にも箱を覗き込んでミニチュアの世界を堪能するというシャドーボックスまたはシャドウボックスという流派(?)も存在します。
 シャドーボックスを画像検索すると、何層にもイラストを重ねて奥行と情景を再現した素晴らしい作品群を見ることができます。 世間的には模型ジオラマよりもペーパーアートの意味の方が強かったのですね。
 というのも我々モデラーのバイブルでもあるHow to Build Dioramasにはシャドーボックスのページがありまして、

シェパード・ペインのダイオラマの作り方

シェパード・ペインのダイオラマの作り方

  • 作者: シェパード ペイン
  • 出版社/メーカー: 新紀元社
  • 発売日: 2007/08/25
  • メディア: 大型本

 私はてっきり模型ジオラマの1種の認識が強かったのですが、絵を重ねるデコパージュ、というのが本流のよう。
 ちなみに本家シャドーボックスについてはこういったページがあります。
 
 シャドーボックスワールド.com
  
 これはこれで楽しそう。いつか挑戦してみよう。
 話を模型に戻しまして、how to build dioramasによりますと、密閉した箱の中に情景を作り、光や遠近感をコントロールしながらよりジオラマの世界を広げるものです。その素晴らしい作品群を一部ご紹介しましょう。
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実際に見てみたいです。写真も素晴らしいですが実物はもっと感動するのでしょうね。

 しかしシャドーボックスには密閉した箱に光源などを配置するので電器関係のスキルが必要です。
 砂塵を再現するためにここまで本腰入れると泥沼にはまりそうな予感がするので、なんちゃってシャドーボックスにしようかと思います。つまり電飾は使わない!箱の中の明るさを確保するために天板は取り付けない!といった邪道な方法でいってみよう。
完全手抜きと思われますが、一方では趣旨である砂煙を描きこんだ透明の板に電飾がどう影響するかわからない、というのも大きな理由です。

 とはいえまだまだ思いつきの実験段階なので、手を動かしましょう。透明プラ板にエアブラシで砂煙っぽいものを描いてみます。
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 うん!いい感じ。実際に見てみると透明プラ板の存在は意外と気になりません。一方向からしか見れないというデメリットがありますが自分のイメージに近いものができそうです。別アングルから見るとこうなります。
ザクデザートタイプ-(244).jpg
 
上から見るとこうなります。
ザクデザートタイプ-(247).jpg 
 
今後レイアウト的に3体いるザクに対してどのように透明プラ版を配置するかが課題のようです。
ボックスなので正面から見る場合、透明プラ版を何枚用意するか。面を平行に配置すべきか、
それとも傾けたりしたほうが効果がでるかなどなど試行錯誤が必要です。 
またボックスの大きさをどうするかといった難題があり、完成系をイメージしてサイズを設定しなくてはならなさそうです。
いくつか試作箱が必要かも…
 
でもなんか新しいものができそうな予感がするので頑張ろうと思います。 
 
ここでぐっとモチベーションが上がったので一気にキットもここまで仕上げてしまいました。

ザクデザートタイプ-(261).jpg

続く
 



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MSV 1/144 ザク・デザートタイプ ジオラマのこと3 砂煙の表現 [MSV 1/144 ザク・デザートタイプ]

さて、砂煙をどうしようかという問題にぶち当たったわけですが、ネットで様々なジオラマにおける
砂煙、土煙の表現を勉強してみます。
いろんな単語で画像検索をかけてみると様々な作品を見ることができますが、一部勝手ながらリンクと引用をさせていただきます。

red(^^)Vさまのブログ Do not give up!  Persistence pays off!より三橋淳341号のジオラマ!!より
ラリーカーが疾走する場面をジオラマ化されています。
綿を着色して表現されていますが砂塵を巻き上げる感じがとても上手に再現されています。
遠目に見るとここまで綿の繊維を感じさせないのですね。素晴らしいです。
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よっしーの半径100m♪さまよりガメラジオラマ
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ガメラのクライマックスシーンをイメージに、砂煙ではありませんが爆炎を自作されたものです。
まるでワンシーンを切り取ったかのような、映画の一コマを連想させる完成度かと。

なるほど。実際に素材は固くてもエフェクト的な表現ができるのかと感心。
そういう視点からいくと、例えばタイムスリップグリコのこちらなど、そういった技法で見事に煙を表現しています。
タイムスリップグリコ鉄人.jpg
タイムスリップグリコ鉄人2.jpg

こんなに小さいのにすごいです。遠近感もあり、私の大好きなジオラマの一つです。 

となると最近すげーとなるのが、バンダイさんのS.H.FIGUREARTSシリーズ等によく付属しているエフェクトパーツが充実しており、
とても効果的な役割を果たしています。このパーツなんかは今回のイメージに近いかも。
ウルトラアクトエフェクト.jpg
バンダイ ウルトラアクト ウルトラマンアグル&光臨エフェクトパーツセット

というわけで様々な作品から刺激を受けてみましたがまとめてみますと、
ジオラマにおける煙の表現には大きく、

・綿を使う
・レジンやパテを使う

手法があるようです。
・綿を使う場合
メリット
柔らかな密度感を作り出すことができる。
ある程度形をアレンジできるので何度も形作りを試みることができそう。
彩色も可能。また炎による煙の場合、中にダイオードなどを仕込むと雰囲気を増すことができる。
デメリット
繊維なので糸状のはみ出しができやすいか。

・レジンやパテを使う場合
メリット
(難易度は別として)狙った形を作り出せるので瞬間を切り取ったような表現が可能。
再現度という点よりも表現としてエフェクトのような「効果」を脳内変換させる力を持っている。
クリア素材を使えば内部に電飾を仕込むことも可能。
デメリット
やはし作ること自体が難しそう。

といったところでしょうか。今回表現したいのはモクモクとした感じではなく砂塵のような煙感なので、やるとしたら綿でしょうか。
でも…やはり繊維の感じが今回のテーマとギャップを生みそうです。レジンかなんかを利用してエフェクトっぽい表現もいけそうですが、
どうにかして「描いたような感じ」を出せないかねぇ…

描いたような感じ…

描いたような…

いっそ描いちまうか!!

思いつきは乱暴でしたが、閃き降臨!
箱作って透明な板入れてそこに煙を絵として描いてみては!!
いわゆるアニメセル画おける重ねの技法とか、Photoshopなどのレイヤーの概念をそのまま立体に持ってきてはどうなるだろうか!?

そうと決まれば実験しよう!
ザクデザートタイプシャドウボックス実験.jpg
おー!ジオラマっていうよりシャドーボックス!?
これだけいい加減なイメージでもいけるのでは!?

続く



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MSV 1/144 ザク・デザートタイプ ジオラマのこと 2 [MSV 1/144 ザク・デザートタイプ]

 さて、このザクデザートタイプのボックスアートのジオラマを作ろう!と決めてみたわけですが、一口にジオラマを作ると言っても、まずはいろいろ順序立てて考えなくてはなりません。
 ジオラマ・ディオラマ・ダイオラマなどいろいろな呼び名があり、その作り方については模型誌などでいろいろな説明がありますが、一般的には下記のような構想のステップで進めていくものかと思います。

0 どんなジオラマを作りたいか・何を表現したいか
1 スケールはどうするか
2 どのような登場物(景色も含めて)がいるか・あるか
3 その登場物をどのような素材・材料で作成するか
4 レイアウトをどうするか
5 タイトルをどう命名するか
といった項目について考えてから実行に移す段取りになるかと思います。

0 どんなジオラマを作りたいか
基本中の基本。今回はボックスアートの世界を作りたいこととなります。前の記事で書いた自分のこのボックスアートの世界は、

「砂塵を巻き上げ突如出現する3機のザクデザートタイプ。うち1機はまさに地面を割り、地中から這い出る瞬間。後方には巨人とも言えるモビルスーツの急襲にうろたえる61式戦車と搭乗員の姿が。夕暮れ時のような空模様の色使いとドラマ性」

でした。このイメージをどこまで表現できるかがジオラマの完成度につながることになります。

1 スケールはどうするか
ザクデザートタイプのキットは1/144で出ているのでサイズはこれでいこうかと思います。

2 どのような登場物がいるか・あるか
今回はボックスアートを表現したいので準備物はそれに準ずるものを考えることとなります。
登場するものとしては、手前から地中を這い出るザク、中央のザク、奥に位置するザクの3機と、61式戦車が必要です。そしてベースや地面となるものが要りますね。
・キット類
ザク本体はキットがありますし、61式戦車も実はキット化されています。

HG UCHG 1/144 MS-06 ザク地上戦セット (機動戦士ガンダム MS IGLOO)

HG UCHG 1/144 MS-06 ザク地上戦セット (機動戦士ガンダム MS IGLOO)

  • 出版社/メーカー: バンダイ
  • メディア: おもちゃ&ホビー


搭乗員はどっかから見つけてきましょう。
・ベース
これはレイアウトにもよりますが、今回は色々な角度から見たいので、円形の飾り台を考えてみます。
amazonリンク

川合木工所 飾り台(プラーク) 円形 P-16

川合木工所 飾り台(プラーク) 円形 P-16

  • 出版社/メーカー: JUMBO
  • メディア: Tools & Hardware


・地面となるもの
今回は砂漠がテーマなので、紙粘土か壁補修材、情景カラーやグレインペイントで行けそうです。
紙粘土のファンド

ニューファンド

ニューファンド

  • 出版社/メーカー: アートクレイ株式会社
  • メディア: おもちゃ&ホビー









4 レイアウトはどうするか
本来ジオラマを作るときはここのプランニングにカロリーを割いて試行錯誤するのが苦しくとも楽しくもあるのですが、今回は明確にボックスアートというレイアウトがありますのでそれをどうベースに落とし込むのかを検討することになります。

5 タイトルをどう命名するか
まぁこれは完成した時に考えることとします。
これを先に思いついてイメージとテーマの根幹になる場合もあるでしょう。(現時点でもいろいろ候補はあるのですが)

一連の事前計画をもとに、まずはとにかくレイアウトしてみることとします。
ザクデザートタイプ (20).JPG
 すでに一部組み立てが進行している写真ですが、ザクのキット自体どこまでいじるが問題となります。
 主に高さをどのように調整するかがポイントとなりそうなのが分かりました。
 一番手前のザクはボックスアートですと頭と腕の一部しか出ていません。しかし胴体なしで作ってしまうと頭・胴体・腕のつながりのラインが不自然になりそうなのでいったん上半身状態で進めようと思います。そして真中のザクは脛から下がボックスアートでは埋もれている感じですが、手前のザクの位置決めを行わない限り脛からうめてしまうのは危険な香りがします。
 でもってなのですが、一番奥のザクが購入できておらず替わりとして同スケールのディザート・ザクを使用しています。
 ベースの大きさに対してのおさまりは良さそうで、正面アングルはボックスアートの構図に準ずるものにできそうです。絵にはパースがついているのでもう少しスケールの調整が必要になるかと思っていましたがいい感じでしょう。

 しかしいかんせん旧キットなのでどこまでいじるかが悩みで、特に手などはマスト。この辺りは別パーツで対応を随時していこうと思います。しかしプロポーションはびっくりするほどに良好で、もしかしたたこのままいけそうというのがレイアウトしてみての収穫です。

 そして直面する予感は持っていたのですが、最大の問題点があります。ジオラマ作りは設定した「作りたい内容」における、それに出てきた単語をどれだけ表現できるかが成功の鍵だと思っています。で、悩みどころなのは冒頭に出てくる、

「砂塵を巻き上げ」

こいつをどうするかなのです。ボックスアートでは、手前のザクは砂煙というより砂粒が飛び出ている感じ。中央と後方のザクに至っては腕や背中から砂が滴り落ちているような表現です。いわゆる「モクモクと出る煙」ではないタッチで描かれています。
ザクデザートタイプ (53).JPG

 ジオラマにおける砂煙の表現方法に綿を使用しているものが多いのですが、あの繊維的な感じもありうまく作れるかの自信が私にはまだありません・・・
 パテやレジンなどで形として表現しているものも世には多いのですがそれでは、「モクモクとした」感じになってしまい砂粒として飛び出ている感じや滴り落ちている感じが表現できそうにもありません・・・

 さぁどうしようか・・・

 つづく。

MSV 1/144 ザク・デザートタイプ ジオラマのこと [MSV 1/144 ザク・デザートタイプ]

長らく放置しておりましたが唐突に再開させていただきます。
この数年間はいろいろあったのですが細々と模型製作は続けておりました。やはり好きなので。

ではいきなりのご紹介ですが完成形から!
ザクデザートタイプ・ジオラマ・ボックスアート・ザク・デザート・ディザート.JPG
1/144MSVシリーズのザクデザートタイプをボックスアート風にジオラマにしてみました。
 昔々初めてこのMSVシリーズが発売された時、第1弾だったMS-06Rが背中のアップという斬新なボックスアートで度肝を抜かれたものでした。それに加え、白を全体基調としたパッケージのデザインレイアウトに今までにない大人っぽさとスケールモデル感、いわゆる「リアル」さにイチコロになった人は多いはずです。

続々とシリーズが出る中、特に私が好きだったのがザク・デザートタイプでした。

ザクデザートタイプ (53).JPG
amazonリンク

1/144 MSVモビルスーツバリエーション ザクデザート

1/144 MSVモビルスーツバリエーション ザクデザート

  • 出版社/メーカー: バンダイ
  • メディア: おもちゃ&ホビー


 砂塵を巻き上げ突如出現する3機のザクデザートタイプ。うち1機はまさに地面を割り、地中から這い出る瞬間です。後方には巨人とも言えるモビルスーツの急襲にうろたえる61式戦車と搭乗員の姿が。夕暮れ時のような空模様の色使いとドラマ性は、多くの名作ボックスアートの中でも特にお気に入りでした。

 ガンプラブーム当時はジオラマがとても流行しており、様々な神作例がHOW TO BUILD GUNDAMシリーズに掲載されるなどしていましたが、自分もこれをジオラマとして作ってみたいなぁと思ったままオッサンとなりました。

 そんなオッサンにある日のこと、プレミアムバンダイから名作達のボックスアートがまさにアートとして発売されるという記事を見つけたのです。

ザクデザートタイプ複製版画.jpg
プレミアムバンダイ
http://p-bandai.jp/item/item-1000087893/?utm_source=search&utm_medium=pc&utm_content=imglink

 高級そうな額縁、気品あるネームプレートといった大人な仕様によって、応接間にも飾っておけそうなおしゃれアートとして私の目を奪いました。
 お値段は税抜3万円。いいオッサンになった私にとって買うのはとうてい不可能、という訳ではございません。でも応接間なんてありません。でも欲しい。でも高いなぁ・・・でもかっこいいなぁ・・・ループ状態に入ってしまった私でしたが、結論を出しました。

作ろう。

つづく。

プラモ工作法大全 実践作業編のこと [模型誌]

記事の前に個人連絡失礼しますです。
>HIROさんへ
せっかくコメントいただけていたのにレスが遅れてしまいまして大変失礼しました。
いただけました農家ページにお返事させていただきました。どうもありがとうございました。

これより本文
あうう…全然更新が…
せっかくポテチの手も導入したのに全然肝心の自分の手が動きません…
おまけに暑いよぉ…

そんな中買いましたアスキーメディアワークスさんから発売された「プラモ工作法大全 実践作業編」です。
kousakujissenn (3).jpg

プラモ工作法大全 実践作業編 (電撃ホビーマガジンHOW TOシリーズ)

プラモ工作法大全 実践作業編 (電撃ホビーマガジンHOW TOシリーズ)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2010/08
  • メディア: 大型本


 思えばほぼ一年前、同シリーズの工具・材料編として発売されたものから第2弾という位置づけのようです。
ちなみに以前こちらの記事で取り上げました。
 今回は電撃ホビーマガジンのライターさんである鋭之助・初代・日野氏による、模型作りにおける組み立て作業である切る、削る、貼るについて詳しくテクニックを紹介してくれている内容です。
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その意気込みはついている帯にも語られていて、以下引用ですが
「模型初心者から上級者まで目からウロコが落ちまくり!ガンプラ王第1号、鋭之助・初代・日野が、プラモデルを組み立てる工程において役立つ様々なテクニックを、理論解説を交えながら伝授」おおう。
 模型に関するHOW TO本は多々出版されていますが、ともすればどれもどこかで見たことがあるような内容になりがちです。そんな中「違う内容を書いてやるぜ!」的な気迫を本書から私を感じました。
 例えばスジボリについてのコーナーではなかなか今までスポットの当たらなかった「キサゲ」という工具を取り上げその利便性や使い方について言及してくれています。
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 こうしたツールの紹介や、メインの作例はバンダイ1/48メガサイズガンダムの組み立て工程を接着、合わせ目消し、モールドの彫り直しについて多数のページを割いて解説してくれています。
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本書は工作についての内容だからか、仕上がりはグレー単色ですw
 他にも自動車、戦闘機、艦船、戦車についてもページを割いてくれています。こちらはジャンルにおけるワンポイントのコツの紹介といった構成です。
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 個人的な感想としては、先にも記した「今までの本とは違うことを書いてやろう!」という勢いに満ちていて、新しい観点から他のHOW TO本とは非常に差別化されていると思います。
 今まで月刊誌も含め何冊も模型誌を読まれている方にとっても新鮮に知識を与えてくれる良い内容だと思いますが、ちょっと理屈が多く、やらないほうがいいやり方の注意事項も結構記述されていて、「なんか模型って実はとても難しそう」というイメージを与えかねないなぁという気もします。
 表紙はガンダムでアニメキットの作り方なんてみんな同じで月刊誌に載っているような内容だろ?と思われた方ほど「おおう、こういうやり方もあるんだね~」と思える、「発展的な一冊」であると言えるでしょう。


 という訳で手を動かす時間がなかなか取れないしょういちろうに、このクソ暑い夏に素敵な一冊でした。


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